逃げた花嫁 21世紀編
「ちゃーちゃん あ~ん!」

「殿もあ~んして下さいませ」

「美味しいよ ちゃーちゃんの作ったシチューは世界一だね」

「殿…うれしい…」


『バカップルが!!』

シチューを作ったのは私です!

ちゃ―ちゃんは鍋に水を入れて火をかけただけよ!!


「華…。」

私の左手に竹君さんの右手が重なってる。

顔を竹君さんに向けると目を細めて優しく私を見詰めてる。


「このシチューを華が作ったことぐらい俺は百も承知だ。
だからふて腐れるな
可愛い顔が台なしになる」


「竹君さん…きゃ!」
不意にリップキスをされた。

「もうっ 恥ずかしい」

顔が茹で蛸の様に赤くなってるはず。


「おい 華 顔が赤いぞはは~ん 兄貴がちょっかい出したな!」


国君が意地悪く聞いてくる。


「ち違うわよ ワインを飲み過ぎただけよ!」


竹君さんをみると

やっぱし……………………。

鉄仮面で平然とシチューを食べています。


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