逃げた花嫁 ２１世紀編

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「ゥ～～ゥ よく寝た。今 何時だろ？」


ベッドの中から携帯を捜す。


「おっつ～お昼過ぎてる」


竹君さんが出張で留守になるとついついだらけてしまう。


「起きるか～……。」

と言ってみたがベッドの中でぐだぐだしてる

｛♪～♪♪～♪♪～｝

珍しく固定電話が鳴った。


「誰だろう？」


知らない携帯番号だけど着信音が鳴りやむ気配がないので受話器を取った。


「華？ お疲れ。」

条件反射で私も「お疲れ様です。」

で、あなたはどなたですか？


「華 今日 家にいる？」
名乗る前に私の在宅を聞きますかあなたは！

「…………。」


「もしもし 華？ ちょっと聞こえてるの？」

このハキハキした口調とやや上から目線の話し方はひょっとして…………。


「勝美お姉ちゃま？」
「華 聞いてるでしょ！ 家にいるの？」

そうとも違うとも言わずに自分の用件を話し続けてるからお姉ちゃまに間違いない！


「あっはい！家に居ます。」


「わかった。１時間後に行くから。じゃあね」

｛プ―プ―プ―……｝

「…………………………………………点々なんて言ってられない！！」


着替えなきゃ！いや その前にリビングを片付けなきゃ いや………パニクる～～。