逃げた花嫁 21世紀編
んっ!?私の背中が『ぞくっ』とした。と同時に国君が口を開いた。

「兄貴お帰り。」


ゆっくり後ろを振り向くと。


国君の兄で我が家の跡継ぎ竹君さんが私を見下すように立ってる

国君と同じ切れ長二重の端正な顔立ち。吸い込まれそうな漆黒色の瞳。


そして半端ないのが立っているだけで容赦なく周りを虜にしてしまいそうな強いオ―ラ。


私は動きを止めたまま黙って竹君を見惚れていた。
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