逃げた花嫁 21世紀編
「……………。」


冷酷な眼差しで私をジイイ――と見る竹君さん。


「アッハハ…見ちゃいました?」


「華…行くぞ!」私の腕を掴む竹君さん。


「行くってどこへ?」

「俺の部屋だ。
あの部屋じゃ落ち着かない!!
ほらっ行くぞ!!」


『私はとっても落ち着くんですが……』
なんて声にだして言えない!


「ちょ ちょっと待って下さい!」


渾身の力で竹君さんの手をはらった。


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