逃げた花嫁 21世紀編
ホテルのロビーで迎えの車を待っていると日本語が聞こえて来た。
俺は何気なく声のする方へ目を向けた。
「携帯が壊れちゃって大変だったの――…。」
「…………!!」
俺は驚きのあまり息を飲み込み声が出ない。
「連絡が遅れて本当にごめんね。
―――…………。
揚げピッツア食べるの楽しみ――。
じゃ―7時に『◆◎■△』でね。」
「Miss HIRAMATSU?
……………」
HIRAMATSU…平松…
間違いない!!
華だ…俺の花嫁。
やっと見つけた……。