逃げた花嫁 21世紀編
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{『バタン』}


{スゥ―…スゥ―…}

ふぅ…よく寝てるな。

イタリア人…ロザンナだったな。


彼女の話によると付き合ってた医者の男に会いにナポリへ行ったようだが……。


俺はベッドの中でスヤスヤ寝てる華の横に座り額にそっと触れた。


「フッ…複雑だな」


俺は華がスイスへ行ってしまい。その寂しさを埋めるかのように複数の女と付き合ってきた。


付き合った女は皆どことなく雰囲気が華と似ていた。


目鼻立ちは皆違がったが共通して言えるのが俺が守ってないと危なかっしい女。


でも皆、長続きはしなかった。


華じゃないからだ!


今 ベッドで眠っている女こそ危なかっしくて俺が守らないといけない女。


「華 もう 俺から逃げるなよ。
いやっ 逃がさないぞ

「誕生日おめでとう。華」


俺はそっと華の唇にキスをした。


「竹君~…華……しいよ~…。」


「フッ 俺の夢でも見てるのか華?」


華の夢の中に自分が出てくると思っただけで嬉しくなる俺は重症かもしれない。


俺は華への誕生日プレゼントをテーブルに置き俺との夢が覚めないように明かりを消し部屋を後にした。



「お休み俺の花嫁」


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