逃げた花嫁 21世紀編
やっと家に帰れる。


先程の若い男性が私を迎えに来た。


「お疲れ様でした。
会長からのご伝言で『一人で帰宅するように』との事です。」


「ちょっ ちょっと待って下さい。
一人で帰れって!
私 帰国したばかりで東京の土地勘ないんですよ!

それにお金だって…」

銀座のお店に持ち物を全て置いて来てしまってた。


唯一 〇Phoneだけは持ってる。


男性は動揺する私をただ黙って見ているだけ。


平然と一言。
「〇〇caをお持ちでは?」


「あっ!」


おじいちゃんに自分で持っているように言われた。



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