《俺様的》彼女の手なずけ方
「わたくし、今日はこのナル様と一緒に寝て、いい夢を見ますね。葵ちゃんもよかったら、転送しますよ?」




「いえ……結構ですわ。あたし、あまり夢を見ない方なので……」




「あら、そうでしたか。では、わたくしは早く帰って眠る準備をしますので。ごきげんよう」




天音ちゃんはにこやかに笑い、そう言い残すと驚きのスピードでテニスコートを去っていった。











あたしのとなりで、サギくんがクスクスと笑っている。





「葵ちゃんまで喋り方、おかしくなってるし……大丈夫?」




「大丈夫だよ~」




「まぁ、とにかく……葵ちゃんは、これから気をつけた方がいいかもね」




「えっ?」



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