《俺様的》彼女の手なずけ方
体育館までの移動中、みんながソワソワしているのがわかる。
「ねぇ、今からなにがあるの?」
「ウチの学園の恒例行事、各学期の始まりに開催される、“今日から俺のプリンセス”だよ」
「……プリン…セス?」
聞きなれない言葉に、呆気にとられてしまう。
お金持ち学校には、独特の行事があるんだね~なんて呑気に考えていたら。
「ナル様に指名された~い」
なんて、天音ちゃんが甘い声を出す。
「ナルって……アイツ?」
あたしの知ってる“ナル”は、今のところアイツ……
三好鳴海だけ。
それに天音ちゃんがそんな風に言うなら…きっと、そうだよね。
「ねぇ、今からなにがあるの?」
「ウチの学園の恒例行事、各学期の始まりに開催される、“今日から俺のプリンセス”だよ」
「……プリン…セス?」
聞きなれない言葉に、呆気にとられてしまう。
お金持ち学校には、独特の行事があるんだね~なんて呑気に考えていたら。
「ナル様に指名された~い」
なんて、天音ちゃんが甘い声を出す。
「ナルって……アイツ?」
あたしの知ってる“ナル”は、今のところアイツ……
三好鳴海だけ。
それに天音ちゃんがそんな風に言うなら…きっと、そうだよね。