《俺様的》彼女の手なずけ方
「あたし、堅苦しいの苦手だからなぁ~」



「大丈夫です。葵ちゃんは、選ばれませんから」



「あっ、そーだよねぇ!」



行動を共にするだなんて、眼中にない…もしくは嫌ってるあたしを、指名してくるはずがない。



「わたくし、このメイクで今日こそあの舞台に立ちます。

ナル様にアピールし続けた成果が、今日…ここに」




「うん、うん!絶対に天音ちゃんが選ばれるよ」




あたしは天音ちゃんを励まし、体育館へと向かった。













体育館に到着すると、既に全校生徒が集まっていた。




派手に装飾されたステージに、司会者らしき人が立つと、電気が消えて辺りが一気に暗くなった。



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