《俺様的》彼女の手なずけ方
「結構大げさなんだね」




「ナル様が登場するのにふさわしいですね」




天音ちゃん、ひとりでワクワクしてる。




「……他の女の子も、選ばれたいって思ってるの?」




「もちろんです!だって……お役目を終えたあとは」




「……え?」




「ナル様の家に呼ばれて、ふたりっきりの甘~いご褒美が待っているって聞きました。

……ウフッ、あたし…ナル様に初めてを捧げる覚悟…できています」




周りが暗くて天音ちゃんの表情が確認できないけど、





きっと、デレデレになってるはず……。




「わーっ、天音ちゃん…話飛びすぎてない!?いくらなんでもそれは……って、三好鳴海に彼女はいないの?」




「ナル様は、特定の彼女を作らないんです。だからこの学期毎の行事で選んだ子が、その期間の彼女のようなものなんです。

あっ、ですけど他にも何人かお付き合いされているみたいですね。わたくしは、気にしませんけど」




それって……。




ただ、チャラいだけじゃないの?




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