《俺様的》彼女の手なずけ方
「そんなわけないでしょーっ!」



「だったら、動けよ。ボール、もうないから」



ハッ!



ホントだ。カゴいっぱいに入っていたボールが、ほぼ空になっている。



あたしは体育館内を走りまわり、ボールをかき集めた。









あたしが拾ったボールを使い、三好鳴海はひたすらシュート練習をしてる。



これって…なんのためにしてるの?



「ハァッ…ハァッ……」



大分息が上がってきたのか、三好鳴海の息がだんだんと大きくなってくる。



あたしも…ヘトヘトだよー。



ボールが色んな場所に散らばるし、窓を閉め切っているせいもあって、体育館は蒸し風呂状態。



「暑い~…窓、開けていいかな」



あたしの悲痛な叫びも届くことなく、三好鳴海は無心で連続シュートを決めている。



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