《俺様的》彼女の手なずけ方
や…もぉ、ダメ。



疲れと暑さにまいったあたしは、その場にバタンと崩れおちた。



「体力ないな…やっぱりお前は口だけの女か」



気がつけば、三好鳴海があたしの頭もとに立っている。



「うー…急いで来たから、朝ご飯食べて来てないし…それに、制服だから動き辛くて暑い…」



三好鳴海はTシャツを肩までまくり、ジャージもロールアップしてる。



涼しそうだし動きやすそう。



「そうだな…明日からは、動きやすい服を着て来いよ?今、楽にしてやる」










…あぁ、涼しい~。



意識が朦朧としているあたしの周りに風が通り、体が急に軽くなった気がした。



「涼しい……」



「だろ?それにしても、色気ねーな…」



色気?



なんの話……。



楽になったこともあって、ハッとする。



そして、自分の置かれている状況を見て……。



「キャーっ!」



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