《俺様的》彼女の手なずけ方
「あ……あ、あたしは……三好鳴海のモノじゃない…か…ら」




バクバクバク!!




鳴りやめ~~~~~っ、あたしの心臓っ!





慣れない体勢に、心臓のドキドキが止まらない。





「声、上ずってるけど。……かわいい」




あたしを試すかのように、指を顎の下にあててクスリと笑う。




「や……やめてっ」




「喜んでんじゃねーよ。尻尾振ってんの、見えてるから。とりあえず、それ…やる」




三好鳴海はあたしの体を軽く押すと、赤いリボンの包みをあたしに投げつけ、





タオルを肩にひっかけて、体育館を出ていった。










な……なんなの、今のっ!




あたし……動けなかった。




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