《俺様的》彼女の手なずけ方
「入りなさい」



学園長の声の後に、ギイィと音をたてて扉がゆっくりと開いた。




「……失礼します」



中に入ってきたのは、華奢で背の高い男の子だった。



……うわぁ、さっきの声って男の子だったんだ?



薄茶色のフワッとした髪に、色白の肌。



そして、愛らしく見開かれたクルッとした大きな瞳。



白鷺くんは、あたしを見ると少し口の端を上げた。



…なんだか親しみやすそうな男の子だな。



仲良くなれそう……。



あたしも少しだけ、笑みを返した。




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