《俺様的》彼女の手なずけ方
「さあ、行くぞ?ネクタイ、自分で結べねーんだ」
その声が聞こえていないかのような優しい顔で、ナルがあたしに微笑みかける。
言ってることはちょっとかわいいけど、どうしてそんなにすぐに切り替えができるの!?
さっきまで見せていた冷酷な表情とは、真逆……。
ナルに引っ張られる手を、あたしは思いっきり振りはらった。
そして、男子生徒に廊下に引きずりだされている女子を追いかけようと廊下の外に出る。
「ちょっと!あんたたち、その手を離しなさいよ!!」
女子生徒を連れ出した男子生徒のひとりの腕を引くと、
それより強い力で、後ろからナルに引っ張られた。
「放っておけ。この女の処分は、コイツらが決める」
「なに言ってるの!?処分って……元はといえば、あたしのことが気に食わなかっただけで…」
その声が聞こえていないかのような優しい顔で、ナルがあたしに微笑みかける。
言ってることはちょっとかわいいけど、どうしてそんなにすぐに切り替えができるの!?
さっきまで見せていた冷酷な表情とは、真逆……。
ナルに引っ張られる手を、あたしは思いっきり振りはらった。
そして、男子生徒に廊下に引きずりだされている女子を追いかけようと廊下の外に出る。
「ちょっと!あんたたち、その手を離しなさいよ!!」
女子生徒を連れ出した男子生徒のひとりの腕を引くと、
それより強い力で、後ろからナルに引っ張られた。
「放っておけ。この女の処分は、コイツらが決める」
「なに言ってるの!?処分って……元はといえば、あたしのことが気に食わなかっただけで…」