《俺様的》彼女の手なずけ方
「そこが重大だろ?学園一の権力者のプリンセスを冒涜したんだから、当然の報い。

処分されるのを承知で、俺に意見したんだろうしな」



「そんな……どうして?そのぐらいで処分だなんて、バカげてる」



「バカげてる?」



「そうだよ。なんでも自分の思うとうりにするなんて……おかしいよ。しかも、力づくでとか、間違ってる。

こんなの……ただのイジメじゃない!それが、将来人の上に立つ人間のすること!?」



「……そうだな、お前の言う通りかもしれないな。少し強引すぎたか。よし、離してやれ」



「えぇっ、いいんスか!?」



あたしも驚いたけど、ナルがあっさり引き下がったことに、男子生徒たちも動揺を隠せないようだった。



おどおどしながら女子生徒から手を離すと、さっきナルに楯ついた子が泣きながら頭を下げている。



「ナル様、ありがとうございます」



「礼を言うなら、コイツに言えよ」



ナルがあたしをチラ見すると、女子生徒が必死にあたしに頭を下げてくる。



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