《俺様的》彼女の手なずけ方
「ありがとうございました」



「そんな……あたしはなにも……」



こんな風にお礼を言われても、なんだか気分が悪い。



「なんでそんなに不服そうなんだ?お前はそれだけの価値があるんだから、毅然としてればいい」



ナルがポンとあたしの肩を叩く。



「価値って……あたしは普通の人だけど?」



「お前は謙虚だよな。またそこがかわいいな」



そう言って、ナルがあたしの頬にキスを落とした。









………ひっ!!



「きゃーーーーっ!!なにするのよっ!!」



ひっぱたこうとしたら、ニヤニヤ笑いながらその手をアッサリ掴まれた。



「次はどこにしてほしい?昨日みたいに、口にしてやろうか?」



げっ!



アンタ……なんてこと言うのよ!!


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