《俺様的》彼女の手なずけ方
「俺が今まで学園内でやっていたことは、ただの暇つぶしだって気付かされた。

葵と一緒にいると飽きないからな。俺がコイツを、側に置いておきたいだけ。

コイツは俺から逃げたがってるからな…プリンセスを解消したら、俺が困るんだよ」



「そんな……ナル様には、婚約者が……」



「婚約者?そんなの、親が勝手に決めたことだろ。俺の恋愛を、お前にとやかく言われる筋合いはない。

それにこんな変な女とは、滅多に出会えないからな」



変な女は余計なんだけど!?



内心ナルにムカッとしつつ、黙って成り行きを見守る。








「いいのか?折れるぞ」



ギリギリと腕をねじ上げ、京子さんがやっと根をあげた。



「すみませんでした……あたしが、やりましたっ……」



その瞬間、ナルが京子さんを突きとばした。



避ける力すら残っていなかったのか、



京子さんの体は思いっきり床に投げだされた。



あたしはすぐに京子さんに駆けより、体を起こす。



「大丈夫!?」


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