《俺様的》彼女の手なずけ方
「どうしてあたしに優しくするの?放っておいてよ……」



ウウッと涙を流す京子さんを、なんだか放っておけない気がした。




「クラスメイトだもん!心配だよ。見せて、あぁ…赤くなってる。痛いよね…」



京子さんの袖をめくると、ナルにねじ上げられていた部分が腫れあがっている。



「バカな子。あたしになにされたかわかってる?」



「わかってるよ…だけど、きっとなにか事情があるんでしょ?」



あたしがそう言うと、京子さんはウッと言葉を詰まらせた。









そんなあたしたちの前に、影ができた。



「俺のプリンセスにしたことは、俺に対する冒涜も同然。確かお前の実家は、北海道で牧場を経営していたよな」



ナル、話が飛んでますけど?



そうあたしが思っていたら。



「資材の提供、銀行からの融資、取引の全てを今日付けでストップする」



……はい?



「お前はもう終わったんだよ。俺のプリンセスにしたことを、悔やむんだな」


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