《俺様的》彼女の手なずけ方
「そんなっ……あたしはどうなっても構いません!ウチにだけは迷惑かけたくないんです。お願いします!!」



京子さんがナルに懇願するも、



そんなことをしても、この冷血男が簡単に考えを覆すわけがない。



「さっきは偉そうなこと言っておいて、結局は弱い者イジメをしてるじゃない」




あたしがナルをニラむけど、全然取り合ってくれない。




「お前ももっと俺のプリンセスとしての自覚を持て?お前はそれだけの価値のある女だ」




なんか、前もそんなことを言ってたよね。



暴君に言われても、全然嬉しくないんだけど。









「京子さんにだって、言い分はあるはずだよ。突然あたしみたいな女がプリンセスになって…。ねぇ、そうだよね」



聞いてみるものの、京子さんはただ首を横に振るだけ。




「あぁ…もう終わりだわ。この学園に入るために、両親が無理して送りだしてくれたのに…それなのに、あたし、なんてことをしたんだろう」



絶望の淵にいますっていう顔をして、あたしの言葉なんて聞いちゃいない。



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