《俺様的》彼女の手なずけ方
「ナル、あたしからのお願い。改心したんだとしたら、今回のことも許してあげて。あたしは無事だったんだし、このぐらいへっちゃらだよ」



「……お前がそう言うなら、許してやるか。その代わり、他のヤツへの示しがつかないからな。田中京子は、今日からF組だ」




教室内がザワつくのがわかった。




言われた京子さんは、肩をガックリと落としている。




F組って……。




「大変なことになりましたわ……恐怖の最低クラスです」




「わぁっ!天音ちゃん、いつの間に!?」




気付けば、天音ちゃんがあたしの真後ろに来てしゃがんでいた。









「E組の下……つまりは、もっともランクの低いとされるクラス。そこは、独房なのです」



「独房?」



「たったひとりのクラス。わたくしがそのクラスに入ったとしたら、孤独で死んでしまいますわっ」



天音ちゃんは顔をフルフルと震わせて、目をギュッと閉じている。



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