《俺様的》彼女の手なずけ方
っていうか、口に出すなー!


あたしが恨まれるっ。


「ちょっと、篠原さん。どういうこと?あなた、プリンセスの分際でナル様に意見したの?」


「いえー、そういうわけでは」


「コイツに構うな。おい、行くぞ」


ナルに強引に教室から連れだされた。








「感じ悪ーい」


「あの女がか?」


「違うよっ、あたしたちだよ」


「…そうか?気にするなよ。お前は俺のプリンセスなんだから」


「だから余計気を遣うのっ!みんな、ナルのプリンセスになりたがってるのに」


「それはわかるけどな。だけど、今までのプリンセスには持たない感情を、お前には持ってる。

他のヤツなら機械的な間柄だけど、葵には誠意で尽くす」


「誠意…見せてよ」


軽くニラんでみるけど、


何も、気にしていない様子。


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