《俺様的》彼女の手なずけ方
「葵ちゃんなら、ナル様とくっついても許せるのに…どうして他の女の子が側にいると、こんなにムカつくんですの!?

お願いですから、ナル様と復活して下さいっ」


「だから~、あたしはナルとは…」


「あぁ~、もうっ。じれったい!!」


天音ちゃんが強引にあたしをナルがいる方へと引っ張っていく。


「えええぇぇっ、ちょっと天音ちゃん!?」


「いいから!わたくしに着いて来て下さい」


ナルの前に立たされ、かなり気まずい状況に。


ナルはあたしの姿を確認すると、少し眉を上げたけどまたすぐになにもなかったように目を逸らした。


あたしだって、来たくて来たわけじゃないんだから!


あたしもナルとは反対の方向に、顔を背ける。


< 388 / 711 >

この作品をシェア

pagetop