《俺様的》彼女の手なずけ方
「来週は婚約パーティなんでしょ?こんなところで他の女の子にデレデレしてる場合?

婚約者のためにも、そのだらしない性格をなおした方がいいと思うけど」


さすがにカンに触ったのか、ナルの舌打ちする音が微かに聞こえた。


だけど…ナルは、一言も言い返してこなかった。


無言であたしの元を立ちさると、そのままA組へと姿を消した。







だけど、残った生徒は大騒ぎ。


「ちょっと、ナル様が婚約ってどういうこと!?パーティが今週って、なんの話?」


みんながあたしに詰め寄ってくる。


あたしはみんなを振り切り、廊下を進んで屋上へと向かった。


あたし…


どうしちゃったんだろ。


どうして、こんなに胸が痛いの?


どうして、こんなに…


目頭が熱いんだろう…。


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