《俺様的》彼女の手なずけ方
「カバンにカギはかかってた?教室には?誰か見たヤツがいるのか?

コイツがやったっていう証拠がないなら、誰かがわざと入れたっていう可能性も否定できないよな」



やつぎばえに質問するナルに、先生はうっと言葉を詰まらせる。



どうして今、現れるのよ……。



アンタなんかに、借りを作りたくない。



あたしがプイと顔を背けると、ナルの笑う声が聞こえた。









「この間も言ったけどな、コイツに何かを仕掛けるっていうことは、俺への挑戦状だ。

どこのどいつだ?見つけたときは、タダじゃおかないから」



ナルは周りを見回し、指をぽきぽきと鳴らす。



その仕草に、先生を含め教室中の生徒が震えあがった。




< 404 / 711 >

この作品をシェア

pagetop