《俺様的》彼女の手なずけ方
「ナルも誰かとメールのやり取りすることあるんだね」



「いや、さっき教えてもらった。俺に、恋のノウハウを教えてくれるって。なんせ、恋愛に関しては初心者だからな」



「さっき!?それじゃ、全然知らない子なの?」



「3年の女の先輩で、結構いい人だった」



「そのメール、なんて書いてあるの?」



「気になる?」



意味ありげに笑うと、ナルはあたしが見ようとしたケータイをヒョイと上に上げる。








「見せられないような、内容!?」



「そうだな……一部抜粋すると、今日の放課後にデートコースを一緒にまわってくれるって」



「それ、本気で信じてるの!?いいように騙されてない?」



「お前が喜ぶなら、全然」



「だからって、デートコースを回るってそれって結局その人とデートすることになるよね!?」



そう言ったら、ナルがニヤリと笑った。



「だったら、お前も一緒に着いてくれば?」



「あ……あたしも!?」


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