《俺様的》彼女の手なずけ方
「ありがとう……気持ちだけ、いただいておくね」



「なんだよ、その余所余所しい感じは。あ~、ホントにお前ってかわいくない」



「えぇっ!?なによその言い方!」



「素直になれよ。守ってって言えば守ってやるし、そうじゃなくても……守ってやるし……」



「はぁ!?それじゃどっちでも同じじゃない」



「いちいちうるさいな……とにかく、いつでも守ってやるってことだよ。今日の放課後、門のところで待ってる。後でな」



ナルは少し耳を赤くして、あたしからプイと顔を背けた。



目は合ってないけど、耳は見える。



……まさか、照れてるの!?


そしてそのまま特別室を出ていった。



意外とかわいいところもあるんだね。









ナルが買ってきてくれたカレーを全部食べたあと、教室に戻った。



誤解は既に解けていて、クラスのみんなから「疑ってゴメンね」と謝られた。


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