《俺様的》彼女の手なずけ方
「まただわ。今日はお客さんが多いわね」



おばちゃんがインターホンを手に取る。




「こんにちはー、麒麟寿司です」




「あら……頼んでないけど」



「ご注文の品をお持ちしました」



……やっぱり、なにかおかしい。



玄関のチャイムが鳴り、扉を開けると、両手いっぱいにピザを抱えた店員さんがそこに立っていた。



「こんなに!?」



「はい、ミックスピザ、チキンバジル、ダブルチーズ、アンチョビ、ツナベーコン、コーンとチキン…」



「それホントにウチでした?誰も頼んでないんですけど…」



あたしが顔をしかめると、店員さんが注文書を見ている。



「あぁ、言い忘れてました。三好様からの注文で、17時にこちらにお届けするようにと」



三好?



……ナルだったんだ?



こんなにどうしろって言うの!?


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