《俺様的》彼女の手なずけ方
「ほえ~って…葵ちゃんっておもしろいですね」




「今のは驚きの声で…」




「驚き?あっ、そうですよね。やっぱりこのお弁当じゃ少なすぎましたか?」





「ううん、十分だよ。ありがとう!天音ちゃんって優しいね」




「当然のことです。わたくしのとなりの席、ずっと空いていたから…転校生が来るって聞いて、楽しみにしてたんです。

嫌われなくて、よかった…」




天音ちゃんはホッとしたように笑うと、あたしを見て軽く頷く。











天音ちゃんって、ほんわかしててかわいいなぁ~。



「少しだけど、あたしのも食べてね」




恥ずかしながらも、小さな包に入っているあたしのお弁当箱を広げた。




きっと、あたしのお弁当が小さいからって、驚くような天音ちゃんじゃないよね。




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