《俺様的》彼女の手なずけ方
だけど、嫌がらせじゃないってわかって少しホッとした。



「合計で5万円になります」



「ごっ、5万!?」



「はい、また別便で10箱お届けします」



「ちょっと待っててください」



あたしはナルに電話をかける。



絶対、変だ。



ナルがしたにしては、こんなに大量にする意味がわからない。











――トゥルルル…。



「なんだよ…」



ちょっと不機嫌そうなナル。



「あのね…今日ありがとう」



「そんなこと?別に…明日でも」



「そうだよね。え…と、もしかしてだけど、ウチになにか届けてくれた?」



「いや?」



……やっぱり。



ナルの名前を使って、誰かがあたしに嫌がらせをしているんだ。



こんなことをしても、すぐにバレるのに。


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