《俺様的》彼女の手なずけ方
……ん、違うか。



この学園に入ったときから、



あたしに嫌がらせしかしてこなかったよね。



っていうことは……。



これも、やっぱりホントに実行されちゃうんだ。



あぁ……どうしよう。









……あれ。



気付けば、あたしが今住んでいるマンションの前に来ていた。



ナル!?


な~んだ、あたしを驚かせただけだったんだね。



車を降り、エレベーターに乗る。



安心したのも束の間。



ナルが押したのは、あたしの住んでいる階ではなかった。



「俺の部屋に行こうな」



ナルは当然といった顔であたしを引きよせる。



あああぁぁ。



どうか、夢であって欲しい。



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