《俺様的》彼女の手なずけ方
もう少し、あと少しだけ…
ナルの部屋を出たあと、いつも通り学校へと向かった。



部屋を出てしまえば、いつもと変わらない日常。



校門を過ぎたところで、サギくんがあたしに声をかけてきた。



「おはよう、葵ちゃん。今日はナルからの指令は来てないの?困ったら、僕にいつでも相談してね。全然力になれないと思うけど」



「あはは、最初からそうくる?だけど大丈夫だよ。今日は、指令はないはずだから」



サギくんはもちろんのこと、学園のみんなはあたしとナルがプリンセス……ペット契約を解消し、



さらにもう今後密な付き合いをしないと決めたことを、知らない。



そして、同じベッドで寝て、一晩一緒に過ごしたことも知らないんだよね……。



今思いだすと、赤面する。



あたし……。


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