《俺様的》彼女の手なずけ方
「うん。みんなで回ったら、楽しそうだね。サギくん、どこから案内してくれるの?」




それぞれ自分のカバンを持ち、校内を歩く。




「天音、それ持とうか?」




「ありがとうございます」




サギくんが天音ちゃんの通学カバンを持ってあげている。




わ~、なんだか彼氏みたい。




ジッと見ていると、サギくんがあたしに手を差し出してくる。




……ん?












「葵ちゃんのも持つよ?」



「えぇっ、あたしはいいよ!全然大丈夫」




「だけど結構歩くし……重くない?」



「うん、平気~」




っていうか、カバン持ってもらう方が気が重いから。




< 51 / 711 >

この作品をシェア

pagetop