《俺様的》彼女の手なずけ方
スカイテラスはバイキング形式になっていて、好きな料理を取って席に戻るシステムらしく、


ちょうど目の前で、清香さんが友達と料理を取っているところだった。


「清香さん、あの女…今朝、自ら学長室に行ったらしいです。きっと、もうすぐ転校しますよ」


「そう…さすがに、虫入りクッキーが効いたみたいね」


…!!!!


やっぱり、あの嫌がらせは清香さんが!?


あたしと京子さんは、とっさに顔を見合わせた。


そして、見つからないように3人で柱の陰に隠れる。







「早くいなくなればいいのに、あんな女」


薄ら笑いを浮かべている清香さんは、本当に不気味。


嫌がらせのことで、正面きって文句を言ってやりたいけど、


今ここで出て行ったら、スカイテラスから追い出されるのは目に見えてる。


あたしはそのままじっと息を潜めた。






「今日も、やりますか?」


「そうね…またナルに近づこうとするなら、やりなさい。

今度はあの子が住んでいる家の人を、少し脅してみようかしら」


なっ…!


おばちゃんになにかしたら、許さないんだから!


あたしが前に出ようとしたら、京子さんに腕を引かれた。


京子さんは、険しい顔をして首を横に振っている。












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