《俺様的》彼女の手なずけ方
「おばちゃんにひとつお願いがあるの」




「なに?」




「明日、三好くんの婚約パーティに出席するのに…車で行こうと思っていて。タクシーを呼ぼうと思ってるんだけどいいかな」




「なあに、そんなこと?任せて、手配しておくわ」




「ありがとう」




おばちゃんがタクシー会社に電話をしている間、あたしは部屋に戻った。




ナルと話す…明日は、そんな時間はないよね。




だったら今日?




ううん…やっぱり、勇気がでない。




なにから話せばいいの?




好きって気づいたから…あたしの気持ちを受け取って欲しいって、そんなのムシが良すぎるよね。




それに、あたしだってそんなのは嫌。




どうすることが一番良いのか…目を閉じて冷静に考える。




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