《俺様的》彼女の手なずけ方
「女の子なら、まず強さより優しさかも。そうすれば、もっとモテるのにな~」



一気に顔が緩んだ。



あ~、そうなんだ。



とりあえずモテたい年頃だよねぇ…。



「優しさか…いいかも」



「そうだよ。イケメンで芯が強くて、心が優しい男の子って最強だよ。まさにセナくんのことだよね」



この際、褒めちぎっておこう。



セナくん、まんざらでもなさそう。



「も~、俺に惚れてんのか?」



いつもはあたしのことを毛嫌いしてるくせに、若干嬉しそう。


「違う、違う!同世代の子にってこと」



「そか、ビビったぜ」



それはあたしもだよ!



その後はセナくんも問題を起こすことが徐々に減り、人を殴ったりすることはまずなくなった。



そんなある日のこと…あたしは、久々に高等部の学園長に呼ばれた。












ーーコンコン。



この部屋をノックするのは、久しぶり。



そういえば、転校してきた日…とても緊張していたのを思い出す。



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