空色縞瑪瑙
別にその子が嫌いなわけではなくて。
ただ、空しさが自分の中に広がるのだ。
そんな私の背中を、ひなたが摩る。
ひなたはいつもそうやって私を慰めてくれる。
だからなのか、私はいつもひなたの優しさに甘えてしまうのだ。
「演劇部だもんね・・・。人数がいないと部活にならないもんね。」
「うん。海だってきっと理由があると思うんだよね。
でも部長もぴりぴりしちゃってて、後輩も休んでばっかりだし・・・・。」
ひなただって悩みとか一杯抱えているはずなのに、いつも私ばかりが相談していた。
それでもひなたは話を聞いてくれる。
「大丈夫よ。まだ二年生になったばかりじゃないの。」
「・・・うん。」