空色縞瑪瑙
「大丈夫なわけない。
はい、一時間だけ寝てらっしゃい!」
確かに、寝不足だった。
海のことを考えたり、部活のこと考えたり。
そのうえ始発に間に合う時間に起きるとなると、殆ど寝てはいなかった。
精神的にも、授業をうける気分は無くなっていた。
それでも、それは自分の為にはならないと思って、かなり抵抗したが、私の疲れきった目をみた保健室の先生は、快くベッドをつかっていいと承諾した。
おそらく、普段保健室に来ないから重病人だとおもわれたのかもしれない。
ベッドに横たわると、自然とまぶたが落ちてしまった。
そして、たっぷり一コマ分の授業を寝て過ごし、少しすっきりした顔で教室に戻ると、クラスメイトたちはいつも通りに私に笑いかけた。
「空」
クラスのちがうひなたが、私のところに来てくれた。