空色縞瑪瑙
第二話 日向に咲く
第二話 日向に咲く 青柳 ひなた
私は生まれた時から、ものごころがついたときから、双子である宙人と、幼なじみで親友である空とずっと一緒にいた。
宙人は空が好き。
私も空が好き。
空は私たちを好き嫌いなくいつも一緒にいてくれて、優しい笑顔で笑いかけてくれる。
私たち双子は、空の悲しい顔を見るのが本当に嫌で。
幸せな笑顔でいてほしいと、ずっと願ってきた。
泣き虫な空を知っているのは、私たち、双子だけで。
普段はどんなときも腹をたてることのない空も、私たちにはよく怒る。
しっかり者の宙人、優しい空、やんちゃな私。
それが私たちの代名詞で。
私はいつも空を守っていた。
そう。
今だって。
私も空と同じ学校に通って一緒に学生生活を送っているのだ。
「聞いてよ空!私ラクロス部の助っ人頼まれたのよ!?」
「いいじゃん。頑張って!」