空色縞瑪瑙
「空ちゃん、あれ宙人君じゃない?」
「ううん、あれはひなただよ。」
「本当に?」
「うん。」
「呼んでみてよ。」
「いいよ。ひなたー!!」
空は、私と宙人を間違えるなんて一度もしなかった。
先生ですら区別のつかないときがあるのに、空には私と宙人を一目見てわかるのだ。
「なあに?空。」
「ううん、ひなたを見つけたから、呼んだだけ。
ひなたも一緒に行こうよ。」
空はいつも平等に、優しく私たちをみてくれていた。