空色縞瑪瑙




私は空の怪我が嘘だと確信した。


あれは空が自分でぶつけたものじゃない。

空が学校を早退するなんて有り得ない。



「宙人、調べてみてよ。あんた得意でしょ?そうゆうの。」


「まあね。」


「それに、空のこと大好きだもんね。」


「そうゆうことは、言わなくていい。」


「わざと。」


「酷いね。」


「空だって宙人のこと好きよ?」


「好きの意味が違うよ。俺のことは幼なじみだから好きなんだよ。」



宙人は、そう言って淋しそうに微笑んだ。


双子として、少し切なくなった。

確かに、空は宙人のことは好きかも知れない。


でも、空は恋愛感情じゃないかもしれない。


・・・・双子だし、ずっと一緒にいた身としては、切なくなった。





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