空色縞瑪瑙
「任せるね、宙人。」
「うん。」
「私達のこと、空はよくわかっているもの。」
宙人は、「じゃあ、またね」と言って病室をでて行った。
私は、なぜだか泣きたくなった。
空が私に会いに来たこと。
本当は早退してきたこと。
腕の包帯のこと。
本当のことが知ることができない悔しさと、
空のことを守ることができないもどかしさ。
私が入院をしていなかったら、真っ先に私が助けるのに。
「早く、治したい・・・・早く空のところに行きたいよ・・・・!!」
涙が出た。
しばらく流したことのなかったものが、私の頬を伝う。