空色縞瑪瑙




「暇なのねぇ。空は遊び道具じゃないわよ。」



そんなことしてる暇があったら、今から受験勉強でもしてればいいのよ。


学校は勉強するところなのよ。



そして、それから私は病院に強制送還され、宙人は自宅謹慎となった。


でも、私たちは何一つ後悔しなかった。



空の人間性に惹かれ、私は、ずっと一緒にいたいと願っていたから。




***




「今日は、演劇部あるの?」


「・・・うん。」


「どうしたのよ。いつもならもっと元気じゃない。」


「・・・・うん。」


「どうしたの?」




空はがっくりと肩を落とし、瞼も半分とじている。





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