空色縞瑪瑙




綺麗な笑顔だった。


顔立ちは整っているし、目もぱっちりで、空が海のことが好きな理由がわかる。


こんななも素敵な海の笑顔をみたら、空が守りたいのも理解ができた。



家に着き、真っ先に部屋のベッドに寝転ぶ。
携帯を開き、メールをチェックする。


そして携帯をしまい、枕に頭を埋める。



「ひなた、おかえり。遅かったね、今日。」



宙人が部屋へと入ってきた。


宙人はいつも落ち着いている。

私とは違い、うるさくはない。


そんな宙人と、大喧嘩することなんてあまりない。


いつも宙人は、私の悩みを聞いては答え、私は大体泣き崩れる。





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