空色縞瑪瑙
これで虜になった女子も多かった。
「お前、真面目そうなのにゲームとかするんだ。 」
「うん。」
「たとえば?」
「たとえば、モンスターをハントするゲームとか 、赤い帽子をかぶったヒゲ男とその仲間のレースゲームとか。 」
「俺もやるぜ。楽しいよな!」
二人はあっという間に仲良くなっていて、気が つけばメールアドレスまで交換していた。
「霜月ってすっごく面白いの!」
霜月とのことを話す空は、本当に楽しそうだっ た。
俺にとっては生殺しだ。
俺だって空が好きなのに。
俺はずっと一緒にいるのに。
出会ったばかりの霜月のほうへばかり、空の視 線は向いていく。
「宙人」
ひなたは俺を心配しながら、俺の肩を叩く。
「眉間。」
気がつけば眉間にシワ。