空色縞瑪瑙
「ひなたは身内だしね。」
「・・・そっか。」
「ずっと、レディーファーストしろってひなたに言われてきたし、俺は男女関係なくこうしてるよ。」
「ひなたが?」
「ひなたのが、妹のくせにね。」
そういって、苦笑いをすれば、アスなやっと笑ってくれた。
「アスも宙人の妹になろうかな。」
「え」
「何、その微妙な顔!」
「そ、そんなことないよ!」
「うそだよ。そんなに慌てないでよ。アスも宙人のために何かできるように頑張るね。」
「ん、ありがと。」
そうして、俺たちは再びお互いの存在を確認して、お互いに支え合っている人間としての関係を作った。
そうして、月日はながれ、霜月と空はいつの間にか別れていた。
「ほんとに?」
「うん。冬樹から聞いたの。冬樹からふったんだって。」
俺もアスも信じられない気持ちでいっぱいだった。