空色縞瑪瑙




原因は、霜月の二股。


それから後、空はやつれていき、段々と学校にも顔を出さなくなった。


心配したアスが、空の家へと向かうために、俺に空の家を案内させる。


しかし、空は玄関を開けて、俺達を見ると、ぱったりとドアをしめた。



ひなたいわく、今、どんな人であろうと、カップルを見たくはないらしい。



「空、開けて。俺、本当はアスとは付き合ってはいないんだ。ただ、心配で・・・アスも・・・。」



そんな俺をみたひなたは、俺のことを空に話してくれたらしく、空は中へといれてくれた。



「はい、空ちゃん。」



アスは手作りのケーキを空に渡す。



「最後にみたとき、すごく痩せてたから・・・。 アスね、得意なんだ。ケーキつくるの。 」



空は、そんなアスの優しさに触れたのか、泣き出してしまった。


そして、霜月とあったことを全て話してくれた。








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