空色縞瑪瑙
霜月の二股は、クラスの子だけではなかったこと。(つまり、二股以上だった。)
ちょっと他の男子としゃべると叩くこと。それなのに、霜月は女子とよくしゃべる。
そして、本当は身体目当てだったかもしれないこと。
他の子同様、家に来ないかと誘われて行ったらそうゆう流れになったそうだ。
はたからみたら、そんなこと恋人同士なら問題ないと思うかもしれない。そんなこと、普通なのかもしれない。
けれど、空には霜月がはじめての恋人で
段取りも順序もめちゃくちゃに抱かれるのが怖いのは当然のことに決まってる。
さらには二股をかけてる男にそんなことされたら、嫌でも身体目当てだと思ってしまうだろう。
そして、その上で霜月が空をふったこと。
俺はなんて勝手なのだろうと思った。
アスはすごく真剣なな眼差しで俺をみた。
俺も、なんとなくアスの思っていることに察しがついた。アスは霜月の軽率さが許せない。
空がずっと一途に霜月を想い続けていたのを、俺と二人で見てきたからだ。
「空ちゃん」
「・・・明日葉ちゃん・・・」
「男になんて負けちゃだめだよ。空ちゃんはもっとステキな人に出会えるだろうし、空ちゃんのこと、もっとわかってる人だっているんだよ。また、学校でね。」
アスは言葉を紡ぐのがうまかった。空がちゃんと学校に顔を出せるように、上手くもちこん だ。