空色縞瑪瑙
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そして今、俺は高校三年生。
アスは家の事情でアメリカへと旅立った。
しかし、今でも連絡はたまに取り合ったりするし、アスが向こうのお菓子とかを送りつけてきたりする。
まぁ、アメリカのお菓子も嫌いじゃないからいいのだが。
霜月は、今何をしているのかしらない。どっかの高校には通っているらしいが、どこだか知らない。
空は?空は何をしてる?
今日は七夕だ。
俺はわけもなく近所の祭へと出かけた。俺たちの住む地域は、七夕に合わせて夏祭りがある。
俺は、小さな頃に空と遊んだ公園へと足を運び、そして公園に小さな丘へ行った。
そこは、幼い頃からの隠れスポット。
ここから見る天の川は、とても綺麗だ。
しかし、そこには先客がいた。
体育座りをして、かき氷のカップを持っている。 きっと祭の出店のやつだ。
暗くてよくは見えなかった。
しかし、なんとなくだけど空な気がした。
この場所で天の川を見るのは、俺達しかいない。 意外と知られていない。と、ひなたと、空の毎年の定 位置だったから。